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「月にどれくらい本を読みますか?」からはじまる会話を考える


こんにちは! SPBS広報の丸です。

今日はSPBSスタッフへ頻繁に寄せられる質問
「月にどれくらい本を読みますか?」について書きたいと思います。

この質問、後の話の展開を想像して毎回ドキドキします。次にくるであろう「最近読んだ本は?」「好きなジャンルは?」への想定回答集、質問者へのおすすめ本の脳内検索、SPBSでの取り扱いの有無など、質問をしてくれた人の期待の眼差しに応えるべく、また本屋然とした回答をするべく、さまざまな思いが駆け巡ります。お客さま、お取引先さま、友人との会話、社内での雑談などその場面は度々訪れるのです。

本に携わる仕事をする人の読書には「仕事のため」「趣味のため」の2系統があると考えています。仕事のための読書とは、お店の商品の仕入れ、トークイベントやワークショップの企画、SNSへの投稿、メディアからの選書依頼などにつながるものです。

SPBS TORANOMONのInstagramにて、『怒りの人類史 ブッダからツイッターまで』を写真とテキストでご紹介
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&Premium最新号「心が動く、言葉の力」では、エッセイストに関する文章を寄稿


趣味のための読書とは、興味のある事柄や作家の本を読む、人におすすめされたものを読んでみる、お気に入りの本を読み返すなど、思いのままに本に向き合う自由な行為です。

両者の違いは、誰かに届けるための読書(=仕事)、自分のための読書(=趣味)と言えるのではないでしょうか。


本題はここから、みなさんに提案です。

誰かに届けるための読書、してみませんか?

読書は基本的に一人で向き合う行為ですが、誰かに伝えるために言葉を紡ぐことによって、本の内容を思い返したり、自分の解釈をまとめたりすることができます。自分の言葉で語ることで、大切な一冊がさらに大切に思える。この経験、本に携わる仕事をしている人だけが味わっていてはもったいないと思うんです。

この春、SNSにブックレビューを投稿するよりも少しハードルを下げ、「月にどれくらい本を読みますか?」と自分から切り出して読んだ本のことを伝える会話を、回り道をしながら楽しんでみてはいかがでしょうか。あなたの一声が、自分と誰かをまだ見ぬ世界へ導くかもしれません。


ちなみに私個人の答えは「3冊程度……」です。読むのがそこまで速い方ではないので、2週に1冊以上を目安に読んでいます。