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1人1冊の雑誌を、たくさんの人たちと作り上げていく

「SPBS編集ワークショップ2023」のアシスタント受講生によるレポート第9弾。今回は講義ではなく、制作コースの受講生が集まって自身の雑誌を作り上げていく様子をお伝えします。

 2023年8月19日、編集のワークショップ第9回が開催されました。今回からは制作コース受講生のみが参加し、本格的に雑誌制作がスタート。

 前半にゲスト講師の方の講義を、後半に課題へのフィードバックをいただいていた前回までと異なり、みんなで進捗を共有したり、SPBSの福井さんに1対1の面談のような形でアドバイスをいただいたりしました。

 会場に一番乗りした私は、大きなテーブルの端っこに腰掛けました。入ってくる他の受講生にひとりずつ挨拶をしつつ準備をしていると「コーヒーの雑誌、進捗どうですか?」と話しかけてくれる方がいて、そのままテーブル全体を巻き込んだプチ報告会になりました。自分の椅子に着席したままぴしりと固まっていた4ヶ月前の私には、考えられないことです。

 同じ場で雑誌づくりを学んでいく中で、自分だけでなく他の受講生の考えにも触れてきましたが、私の作品のテーマを覚えていて気に掛けてくれることがとても嬉しかったのです。受講生の仲も随分と深まったなあ、と感じますし、このようなワークショップの醍醐味だと思いました。

 そんな和やかな雰囲気のままワークショップがスタートし、大きなテーブルを囲んで各々アウトプットを行いました。はじめはSPBSの皆さんに指名していただいて順番に進捗を報告する、という形でしたが、それもだんだんと崩れ、席を移動したり小さなグループでの話し合いができたりと、自由に進んでいきました。中には、受講生同士で依頼のコツを伝授し合ったり、おすすめの編集ソフトを教え合ったりする場面も。自分と同じように一から雑誌を作ろうと奮闘している人がいることの心強さを感じました。

 福井さんからは、事前に提出していた原稿やラフに対して具体的なフィードバックをいただきました。

 私は事前に行っていたインタビューの書き起こしを見ていただきました。とてもよい取材になったので、内心いい記事ができそうだ、と思っていたのですが、福井さんからも内容を褒めていただいて、さらに自信につながりました。さらに、そのよさを読者にどう伝えるか、という「魅せ方」の部分までアドバイスをいただきました。

 ひとつことを進めると、またひとつ、考えなければならないことが出てきます。まさに「脳に汗をかく」かの如く頑張らねば、を気が引き締まりました。

 第9回のワークショップが前回までと違ったポイントのひとつは、自分の作品について言葉に出す機会がたくさん設けられていたことだと思います。実際に口に出して説明してみると「私ってこんなこと考えてたんだ」「ぼんやりイメージしていたこれって、言葉にするとこうなんだ」とたくさんの気づきがありました。完成する雑誌像がどんどん明確になってきて、とてもワクワクする時間になりました。

 全てが手探りで不安になりっぱなしですが、自分の手から生まれる雑誌をもっとよいものにしたい、と思う気持ちも日々強くなっているような気がします。

アシスタント受講生 むらい

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