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本と編集の総合企業SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)の公式noteです。SPBSからのお知らせやスタッフのインタビュー、イベントやスクールのレビューを投稿します。

マガジン

  • イベントレポート

    これまでに開催したイベントやスクールのレポート記事をまとめています。

  • SPBS THE SCHOOL

    SPBS THE SCHOOLは、あらゆるものごとを編集する企業・SPBSが主催し、“編集”を通して世の中を面白くする遊びと学びのラボラトリー(実験の場)です。

  • SPBS編集ワークショップ2023

    1冊の雑誌づくりを通して編集の醍醐味を体感する連続講座「SPBS編集ワークショップ 2023」の受講生によるレポートです。

  • SPBSインタビュー

    SPBSの店舗や編集部のスタッフインタビューをまとめています。

  • SPBS編集部「本が読めない」

    出版する本屋・SPBSの編集部メンバーによる連載「本が読めない」の記事をまとめています。毎週金曜日更新(間に合わない日もあるかもしれない)。交代で自由にゆるゆると、誰に語るでもないひとりごとを呟きます。

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最近の記事

  • 固定された記事

アーバニストとしてまちと関わる ──for Citiesの石川由佳子さんと杉田真理子さんに訊く、コミュニケーションを生み出す「よそ者」の編集的視点 前編

*受講生のお申し込みを受付中! SPBS THE SCHOOL 編集のレッスン [第3期] 講座の詳細はこちら まちのルールや空気によって、感情や関係性、豊かさの感じ方が変わる──まず、お二人が都市に関心を持つようになったきっかけを教えてください。 杉田さん:私たちは二人とも幼い頃から海外のまちに住んだり、いろんな都市を訪ねたりすることが多かったので、都市の文化や構造の違いなどを比較する対象としてまちに興味を持ちました。まちに暮らしている人たちの人間模様を観察することも好

    • 「Making of Podcast」受講生のオリジナル番組を一挙紹介します!

      大貫:本講座では全3回のカリキュラムを通して、15のオリジナル番組が出来上がりました。受講生は全員ポッドキャスト制作が初めてでしたが、その人の個性や番組の世界観がどれも際立っていますね。 鈴木:そうですね。それでは早速紹介していきたいと思います! パーソナルなメディアとしてのポッドキャスト鈴木:私が始めに紹介したいのは「きっとだれかのたからもの」です。声のトーンや話すスピード感から、とても親密でパーソナルな印象を受けました。おそらく、普段からわりとゆっくり話すような方だと

      • 既存の都市やまちが特別になる ──アーバニストユニット〈for Cities〉の石川由佳子さんと杉田真理子さんに訊く、場づくりの編集と「よそ者的態度」とは? 後編

        ▽ 前編はこちら *受講生のお申し込みを受付中! SPBS THE SCHOOL 編集のレッスン [第3期] 講座の詳細はこちら まちへの「介入」は、小さなことからでいい ──講座の開講にあたり、お二人は場の編集を「都市、空間への介入の可能性を探っていくこと」という言葉で示しています。具体的にはどのような視点や活動を大切にしていますか? 石川さん:新しいものを作るというより、いろんな情報がテーブルの上に置いてあって、どのような切り口や流れで見せたら面白いだろうかという

        • 「SPBS編集ワークショップ2024」受講ガイド

          こんにちは、SPBS THE SCHOOL編集ワークショップ担当の加藤です。 昨年に引き続き、今年も「SPBS編集ワークショップ」を開講することとなり、先週より受講の受付もスタートいたしました。 今回は、「SPBS編集ワークショップ2024」の受講を検討されているみなさまに向けて、ワークショップの様子や受講中の雰囲気などをお届けしたいと思います。(「編集ワークショップ2024」の詳しい内容はウェブサイトをご覧ください。また、昨年度の講義の様子については受講生の講義レポート

        • 固定された記事

        アーバニストとしてまちと関わる ──for Citiesの石川由佳子さんと杉田真理子さんに訊く、コミュニケーションを生み出す「よそ者」の編集的視点 前編

        • 「Making of Podcast」受講生のオリジナル番組を一挙紹介します!

        • 既存の都市やまちが特別になる ──アーバニストユニット〈for Cities〉の石川由佳子さんと杉田真理子さんに訊く、場づくりの編集と「よそ者的態度」とは? 後編

        • 「SPBS編集ワークショップ2024」受講ガイド

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        • イベントレポート
          5本
        • SPBS THE SCHOOL
          14本
        • SPBS編集ワークショップ2023
          11本
        • SPBSインタビュー
          16本
        • SPBS編集部「本が読めない」
          10本
        • from SPBSスタッフ
          7本

        記事

          「書く」の手前にある「聞く」に意識を向けながら、これからの批評を考える。【批評ワークショップ企画者インタビュー:後編】

          ▼ 前編はこちら あやふやな対話の効用──ゲスト選定や講座の運営で意識したことはありましたか。 加藤:批評活動の最前線で活躍されているゲストの8名は、ナビゲーターの水上さんからアドバイスをいただきながら決めました。その中でも、クィア批評やフェミニズム批評の観点から研究を行ったり、ものを書いたりしている人たちをお呼びしたことは特に意識したところでもあります。昔から存在していたにもかかわらず「メインではない」「マジョリティではない」とラベリングされたものについて、改めて学ぶ機

          「書く」の手前にある「聞く」に意識を向けながら、これからの批評を考える。【批評ワークショップ企画者インタビュー:後編】

          誰もが批評を手に取ることができる文化をつくるために。【批評ワークショップ企画者インタビュー:前編】

          これまでの批評が取りこぼしてきたもの──加藤さんは昔から批評に触れていたのでしょうか。 加藤:学生の頃から、映画や演劇、漫画、アニメなどを対象としたものを中心に批評に触れていましたが、実は途中からあまり楽しめなくなって離れてしまった時期がありました。当時はいわゆる「ゼロ年代批評」と呼ばれるものの勢いが強かったのですが、そうした批評を中心として、当時の批評にどこか閉鎖的なムードを感じていたからだと思います。 例えば、西洋の思想家による批評的な視座や言葉を集めて、いかに複雑

          誰もが批評を手に取ることができる文化をつくるために。【批評ワークショップ企画者インタビュー:前編】

          沈丁花の香りで思い出す亡き母とその母のこと

          通りすがりにどこからともなく漂ってくる、甘酸っぱい華やかな香りを感じると、あぁ、またこの季節がやってきたなと思い出す。母の命日だ。 母が乳がんの2度目の再発で昏睡状態になったとき、私は研修でアメリカにいた。アメリカが他国に侵攻するかもしれない。報復テロに警戒せよ。そんなアラートが飛び交い、もしこのタイミングで一度帰国したら、そのときに保有していたビザでは再入国ができなくなるかもしれないと言われていた。そうしたら、今住んでいるニューヨークのアパートに残した荷物も、家賃の支払い

          沈丁花の香りで思い出す亡き母とその母のこと

          伊豆の聖地で写真フォルダが茶一色になった

          毎年、新春に楽しみにしているニュースがある。 「カピバラ長風呂対決」の結果である。 全国の5つの動物園のカピバラによる長風呂対決で、毎年各園を代表するカピバラが1頭ずつ参加している。 2024年は長崎バイオパークのカピバラ・ドーナツくん(10歳のオス)が3時間に迫るタイムで優勝。昨年優勝した那須どうぶつ王国のカピバラは、なんと25分でギブアップ。連覇を逃した。 詳細は以下の通り。 なんともほっこりするニュースである。 「カピバラ×風呂」という最強ほっこりな組み合わせは、

          伊豆の聖地で写真フォルダが茶一色になった

          寒さを吹き飛ばす、癒やしの⾷事をおでん屋で

          島根県松江市にある、おでん屋さんに訪れたのは2022年が明けてからすぐだった。少しずつ新しい感染症の対策も緩和されてきたころでもあり、僕はその前の年の瀬から名古屋を⽪切りにそのまま太平洋沿いを三重、和歌山と進んだ後も、⼤阪、岡⼭を過ぎて年始には出雲⼤社を訪れた。 道中、神⼾で宿泊したゲストハウスのオーナーさんが「ぜひ⾏ってみて」と教えてくれたのが、松江駅の近くにあるというおでん屋さん・おでん庄助だった。いいことを聞いたぞ。ありがとう、オーナー。おいしいものを求める旅行はおお

          寒さを吹き飛ばす、癒やしの⾷事をおでん屋で

          ポッドキャストの聴き心地

          イマジナリーフレンドとしてのポッドキャスト 数年前からポッドキャストをよく聴いている。作業をしながら聴くことはなくて、ポッドキャストを聴くときは、なるべくそれだけに集中しようとすることが多い。雑談を垂れ流す番組を好む傾向があるので、1回あたりの時間が60〜90分くらいの尺なら、わりとストレスを感じないまま聴き続けることができる。長ければ長いほどいいと思う。 好きなポッドキャストを聞かれたら『ラジオ屋さんごっこ』と答えている。 政治や社会、性・恋愛、カルチャーといったト

          ポッドキャストの聴き心地

          【企画担当者に聞く!】「選書」は学びの宝庫!SPBSがナビゲートする、本の世界の歩き方。

          「選書」とはどんな仕事なのか ──今回の講座「選書のたんけん」とは、どんな講座ですか? 工藤:簡単にいうと、SPBSが本を取り扱う各店舗やブックディレクションの仕事で普段やっていること、つまり本を選んで、本棚に並べて、お客さまに届ける、という一連の仕事において、特に「選ぶ」ことを中心にしつつ全体的に体験してもらう講座です。 日頃からよく『SPBSってどうやって本を選んでるんですか?』と聞かれることがあるので、それをそのまま講座のテーマにしてみました。 ──そもそも「選書

          【企画担当者に聞く!】「選書」は学びの宝庫!SPBSがナビゲートする、本の世界の歩き方。

          SPBSスタッフが選ぶ、2023年の本──年末のごあいさつに代えて

          こんにちは! SPBS広報のTです。 創業15周年を迎えた2023年。SPBS公式noteでは、「SPBS BOOK TALK FESTIVAL」関連企画に始まり、本屋の学校「SPBS THE SCHOOL」の企画者&講師インタビューや受講レポート、そして先月スタートしたばかりの編集部による連載「本が読めない」など、SPBSの活動をさまざまな角度からお伝えしてきました。いつもご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。 さて、年末のごあいさつに代えて、今年もSP

          SPBSスタッフが選ぶ、2023年の本──年末のごあいさつに代えて

          【企画担当者に聞く!】「知る」で終わらない。農園フィールドワークで得たこと。「おいしいってなんだ?」の真髄

          本屋が「食」の講座をする理由 ──SPBSは本屋や出版を生業にしている会社ですが、なぜ、農園フィールドワークを講座にしようと思ったのですか? 鈴木:私たちは、本屋だから、「読書はいいですよ、大事ですよ」って言うんですが、世の中に情報はたくさん溢れていて、とても全部消化はしきれないですよね。「知る」だけなら、本すら読まなくても、AIがうまくまとめてくれた情報だけでいいかもしれない。一方で、そもそも人間が、実際に生きるという行為にインストールできる知識はそう多くはないんだろう

          【企画担当者に聞く!】「知る」で終わらない。農園フィールドワークで得たこと。「おいしいってなんだ?」の真髄

          スマホ追いかけてタクシーで130キロ出した話

          こんにちは、インターン生の飯野です。 皆さんはタクシーを利用したときに死を覚悟したことはありますか? 今回は、私がとあるイベントに参加したときの体験談をつづります。 ちょうど1年ほど前(当時19歳)、私はあるイベントのため、2週間弱エジプトにいました。そのイベントで長編動画を撮るプロジェクトに参加し、私は撮影係として女子2人、男子2人の仲間と現地に向かいました。期間中はいい感じな一棟貸しの宿に泊まり、日中はひたすら取材や現地の様子をカメラと最新のスマホで撮っていました。

          スマホ追いかけてタクシーで130キロ出した話

          本屋による食の講座に参加したら、おいしいの辞書がつくれちゃう?!【後編】

          第1回から第3回をまとめた【前編】はこちら↓  第4回は農家SHO Farmの仲野晶子さん、翔さんの講義。  ずっと気持ちの良い風が吹いていた。本来300年~1000年かけてようやく1cm育まれる表土を活かし、環境を再生していく不耕起栽培。良質な食を公平に、信頼に基づくコミュニティの中で再分配する『Pay it Forward』の試み。持続性とフェミニズムを軸に農業を通してゲームチェンジを仕掛けていく、クリエイティブな社会実験場にわくわくし通しの回でした。  SHO F

          本屋による食の講座に参加したら、おいしいの辞書がつくれちゃう?!【後編】

          歌は世につれ、世は歌につれ〜ビッグデータで過去の紅白歌合戦の歌詞の変化を見ると〜

          編集者にもいろいろなタイプがあるが、私はどちらかというと、ファクトとエモーションの両極をつなぐような編集が好きなタチである。 先般当社のスクールで開催した「編集のレッスン」というワークショップでメインナビゲーターを務められた水島七恵さんは、編集のことを「要素と要素のあいだをつなぐ技術」と表現し、「情緒と論理」のような極と極へ視点を大きく揺らしながら文脈を見出す行為だとお話しされていて、まさに私もそれが好き! と膝を打った。 今回は年末らしく「紅白歌合戦」をネタに、ゴリゴリ

          歌は世につれ、世は歌につれ〜ビッグデータで過去の紅白歌合戦の歌詞の変化を見ると〜